Kanae's Book Journal Occasionally with Movies

読書感想文とときどき映画。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

<The 43rd Book> さよなら、男社会

男性が築き上げてきた現社会は、「自分」というものを犠牲にし、蔑ろにされた 数々の「自分」の悲しすぎる集合体かもしれません。 私もそんな集合体である社会を形成する一員でありながら、被害者なのだと思うと、 涙ぐまずにはいられない。 前回紹介作もそ…

<The 42nd Book> 男らしさの終焉

現社会を生きる男性に向けて、有害な男性性をから解放されよう、と呼び掛けている 本書ですが、女性として、人間としても、自分を大切にしようと改めて振り返ることが でき、それがより良い社会に繋がるはずだという強いメッセージを感じる著作です。 「男ら…

<The 41st Book> 私たちにはことばが必要だ ~フェミニストは黙らない~

フェミニズムとは何か、勉強すればするほど、その上で人とコミュニケーションを 取れば取るほど、自身の内外に葛藤が生まれていました。 その息苦しさへの対処の仕方を教えてくれる教科書でした。 「私たちにはことばが必要だ ~フェミニストは黙らない~」(…

<The 40th Book> キングコング・セオリー

こんなにも爽快な読み味のフェミニズム著作はないでしょう。 レイプや売春などの実体験を元に、良くも悪くも飾り気ない、ちょっとぶっきらぼうで パンクな言葉で語られる、超絶アバンギャルドな本エッセイ。 現社会の波に乗れている人々には、耳障りなのかも…