Kanae's Book Journal Occasionally with Movies

読書感想文とときどき映画。

<Prologue> 読書感想文記始める

先月30歳になりました。

そんな30歳初日は、インフルエンザにより、バンコクの病院で入院しました。

 

昨年秋までの東京生活、謳歌していました。

色々と会話ができる友達が、少なくなりつつも何人かいて。

会社の昼休みまで、大好きなピクニックしちゃったりして。

いい映画がやっていなければ、美術館や博物館に行ったりして。

行ったお店リストも、行きたいお店リストも、山ほどあって。

そんな三十路前、実家暮らし会社員は、昨年10月にマレーシアへ異動になりました。

 

なんだここは。文化度が低い。私が運転通勤。私の死因はきっと交通事故だ。

文句たらたらで始まった海外生活。初めての一人暮らし。

会社の後ろ盾とはまた別の話で。

家族も親しい友人もおらず、頼れる人も少ない。

その心細さと寂しさは、それはもう、狂おしいものでした。

海外で働きたいと言っていた、思っていた気持ちはどこへやら。

自分がここまで寂しがりやだとは、甘えん坊だとは知らなかった。 

 

それでもありがたいことに何人か友人もできました。

大人になってからの出会いって、貴重。

さして興味はないけれど、東南アジアの地をいくつか旅行したり。

マレーシアの人々の緩さにも慣れ、寛大さにもお世話になった。

マレーシア生活、悪くないじゃん。刺激は少ないけど、とてもいい感じ。

 

ようやく気に入った新生活に、また会社が終止符を打ってくれました。

試練だわ。今度はバンコク。また一から仕切り直しよ。

未練たらたらでマレーシアを後にしました。未だに後ろ髪引かれる始末。

降り立って3カ月経過しようとしているバンコクは、実はまだ好きになれていない。

 

だけど、昔から本は好き。一貫して変わらない。本が友達系生徒でした。

いや、仲良くしてくれる友達もいたけどね。ありがとう。

でも、中高生の頃から、鞄の中に本が無いと落ち着きません。

出先で読むとも限らないのに。だからいつも荷物が多いんだよな。

今回も、新生活の寄る辺なさ、時々迫りくる憂慮には、本にもお供になってもらう。

 

散々な30歳の始まり方だったけれど、楽しみにしていた30代。

海外生活も、インフルエンザも降って湧いたことだったけれど、

たまには能動的に何か始めてもいいでしょう。

好きなものを好きだと公言して、好きなものについて好きに語ってもいいでしょう。

熱しにくく冷めやすい私のことだから、長続きするかもわかんないけれど。

でも、どれだけ好きであるかとか、どういう風に好きだとか、大人になって

ようやく気にしないで済むようになってきた。時々気になることもあるけれど。

 

書くことも好き。人に話すことも好き。言葉も好き。

自分の頭の中で言語化しないで思考するより、明文化したほうがすっきりする。

自分のことも好き。嫌いなこともたまにあるけど、大体好き。

書いたり話したりすれば、自分のことがもっとわかる気がする。

 

本が好き。

書くことが好き。

言葉が好き。

自分のことが時々好き。

そんな自分の考えを話すことも好き。

刺激ありつつも覚束ない海外生活では、改めて「好き」に気付くことがありました。

せっかくなので形にしようと思い立って、ブログ始めてみました。

 

15年くらい前、流行っていたから、幼いながらやっていたけれど。

今やブログもビジネス含め色々なツールと化していて、難しいのね。

 ぽつぽつと、記録を残していきたいと思います。